Blockchain Economic Forum Day1 「ブロックチェーン活用の多様性を増やすことの大切さ」
Blockchain Economic Forum @シンガポールに来ています。
ブロックチェーンの活用について世界の有識者が議論するフォーラムであり、 セッションの内容も次のように幅広いものになっています。
- AI
- BioTech
- IoT
- AR/VR
日本では通貨と投資(とセキュリティ)にフォーカスがあたっていますが、このフォーラムの参加者からはブロックチェーン活用には課題や乗り越える壁も多くあるが、冷静にひとつずつ解決しながら、どのように活用できるかを考えていこうというメッセージを感じました。
一番最初のキーセッション「Genetics of Blockchain Evolution」がまさにこのメッセージを表していたので概要を紹介します。 ブロックチェーンはDNA(遺伝子)と同じ特長があり、Blockchains(=Dapps)の多様性を増すことで進化するという内容です。
Genetics of Blockchain Evolution
ブロックチェーンはDNA(遺伝子)のようなもの。 ブロックチェーンはDNAと同様に情報を格納し、進化し、異なる種に分割する(ハードフォーク)ことができる。
そして遺伝子は全ての情報を保存できるわけではないが、ブロックチェーンは全てを信頼できる状態で保持できる。
Contract&CodeつまりDapps(= Blockchains) は生物種と捉えることができ、マイニングは自然世界での捕食のようなものに置き換えて考えることができるのではないか。
Blockchains (Dapps) も自然淘汰の対象となる。適応できるものは残り、適応できないものは淘汰されてなくなる。生物多様性があることは環境の健康にとって重要。
現状は 進化における「カンブリア爆発」のよう。既に約 1000 のBlockchains があるが、何百万というくらいに多くなるかもしれない。
「最も強いものが、あるいは最も知的なものが、生き残るわけではない最も変化に対応できるものが生き残る。」
ブロックチェーン活用の多様性を支え、それらの進化を進めていくことが大切になるだろう。