エリオット波動 理論②フィボナッチ数
今回はフィボナッチ数を知っておくとエリオット波動の波動の予測が可能となります。
さて、下記図のように上昇波動である1,3,5波がどこまで上がり、2波, 4波がどこまで下がるのかについて解説です。フィボナッチ数があると大変便利です。
フィボナッチ数の詳しい解説はWikipediaなどで確認いただくとして、要するに0.236、0.382,0.5、0.618、0.786という5つの数字がとても重要です。
この図にあるように
ポイント①: 1波の高さの0.618~0.786倍が最も多い第2波の戻りとなります。
しかし、これは0.236のことや0.382倍の事もあります。
つまり1波が1000円上昇したとしたら、第2波の値は618円~786円下がるため
2波の値は382円か236円となりますね。おっ⁈なんかわかりませんか?つまりフィボナッチ数は引き算されてもフィボナッチ数となるというように大変重要な数字なんです。
ポイント②:第4波は第3波の上昇幅(第2波からの高さ)の0.236-0.382倍が最も多いです。
例えば第3波が1800円であった場合は、第2波からの上昇の高さは1800円マイナス382円でこれに0.382倍を掛け算すると542円と出ますので、1800円から542円を引き算すれば1258円という数字が出てきます。
でもこれはTrading viewの『Fib Retracement』を使用すれば一瞬で値段がでるので、特に計算は不要です。
注意点は第4波のためのフィボナッチ数を描く時は第2波から第3波のところを幅でとるようにしてください。
私はTrading Viewを用いてテクニカル分析をします。
このフィボナッチ数は『Fib Retracement』という機能を使えば問題なく表示できます。
それでは次に第3波、5波がどのような値で上昇するのかを解説します。
上の機能の中の『Trend Based Fibo Extension』を選択します。これによって第3波がどのくらい上昇するか予想がつきます。下記は『Trend Based Fibo Extension』のやり方です。まずは『Trend Based Fibo Extension』をクリックして下記のように第1波の始点、そして第1波の頂点、第2波を結ぶとこのように図が出てきます。第3波は第1波の上昇した高さの1から1.618倍となることが最も多く、稀ですが、2.618倍になることや3.618倍になることもあり、第3波は最も上昇する高さが高くなる理由はここからです。
なお、ポイントは第3波が1.618倍まで上昇した場合は第5波は2.618倍まで上昇することが多いとされていますので、下記のようになるのが最も理想で多い形です。
ポイント③:第5波は多くは第3波の上を超え、上の図のような形をとる事が多いのですが、どこまで上がるかはわからないことが多く、第3波を超えないこともあります。その場合下落トレンドへ。
つまり第5波を予想するのは急激な上昇などの場合は判断が難しく、急激な上昇時はRSIやMACDを参照にして売りタイミングを計るのがよいでしょう。リスクは第3波を予想するよりも難しいですね。
ポイント④:エクステンションが第3波に発生しやすい。第1波、第5波にも発生することはある。
とにかく第3波は長く高いのです。
第5波が長くなる場合があります。この第5波の場合はエンディングダイアゴナルと呼ばれ、三角形の計上で先細りの形をとることが多いですね。
ポイント⑤:この1,2,3,4,5の形の性質はABC波の時の下降波の時の細かく分割した1,2,3,4,5波にも適用されますので、下降トレンドの時も同じであると思っておいてください。




