説得力のある文章のコツ
人間は、認知しやすいものを見ているときは、より心地よく物事を信じやすくなります。
あなたが説得力のある文章を書きたいなら、より認知しやすくすればいいんです。
ポイント① 太字にする
次の二つの文章を見てください。
織田信長は1542年に生まれた織田信長は1542年に生まれた
どちらも間違いですが、心理学の実験によると、最初の文章の方が正しいと受け取られやすいです。
ポイント② 簡単な言葉でシンプルに書く
心理学者のダニエル・オッペンハイマーによれば、ありふれた考えをもったいぶった言葉で表現すると、信憑性が低いとみなされることがわかっています。
文章をシンプルにして、覚えやすくするとさらに良いです。できれば、韻を踏んだ文章が望ましいです。
有名な実験があります。次の格言を読んでください。
大難は敵味方を一つにする。
小さな一撃も積もれば大木を倒す。
告白した過ちは半ばただされている。
これを、同じ内容をふつうの文章にしたものが次です。
大きな災難が降りかかると、それまで争っていた敵味方も力を合わせるようになる。
小さな一撃でも、何度も加えるうちには、どんな大きな木も倒すことができる。
過ちを自ら認めた時には、その過ちの半分は正されたと言ってよい。
実験で、半数の人は前者を、残りの半数の人は後者を読んでもらいました。すると、前者の格言風の文章のほうがふつうの文章より鋭い洞察だと判断されました。
ポイント③ 他人の文章を引用するなら、発音しやすい人が書いたものを選ぶ
ある実験で、架空の企業について、二つの証券会社が提出した報告書に基づいて将来性を判断するよう参加者に指示しました。
証券会社の名前は、片方は発音しやすい「アルタン」、もう片方は発音しにくい「ターフート」でした。
二つの報告書はいくつかの項目で不一致がおきていました。こういうときは両者の中間をとるのが妥当ですが、参加者はほとんどターフートよりアルタンを信用しました。
文章を読む人は、努力がいるものはできるだけ避けたいんです。引用されたややこしい名前も避けたいんです。
以上、説得力のある文章の書き方でした。(追記)ツイッターやってます。