八つ橋の皮だけのやつ コンテスト#4
※写真は主に聖護院八つ橋の公式サイトのものです。
八つ橋の皮だけのやつが好きだ。
このお菓子を説明する時、「八つ橋の皮だけのやつ」と言うことにしている。おそらく正確には「生八つ橋」なのではないかと思う。
しかし、ほとんどの人は「八つ橋」と聞いても「生八つ橋」と聞いても思い浮かべるのは、三角形の「粒あん入り生八つ橋」ではないだろうか。
もっとも売れ筋の商品は間違いなくコレなので、「八つ橋」といえばコレのことになってしまう。
実際には「生」ではない「八つ橋」はニッキ風味の甘い堅焼きの煎餅だ。
八つ橋の名前の由来は様々あるが、箏曲の祖・八橋検校から取ったという説が有名だ。そうすると、八つ橋は箏の形をしていないと困る。(「箏(そう)」は「こと」のことです。学生時代、音楽の授業で「六段の調べ」を聞いた方も多いのではないでしょうか。)
そんなワケで、八つ橋はコレ↓だ。
元禄2年(1689年)に初めて参道の茶店で供されたなんて話もあり、それなりの歴史を持つお菓子のようだ。
しかし、大して美味しくないw(好みは人それぞれですが)
おそらくあまり売れないのであろう。最近ではコレを砕いてクランチにし、チョコでコーティングした「八つ橋クランチ」なる商品もある。
しかし、せっかくの箏を砕いてしまうのだから、八橋検校さんは怒っているに違いない。
八つ橋の開発から300年ほど下り、1960年代に入って「生八つ橋」の販売が開始した。
単純に八つ橋を焼く前の状態のものだ。僕が好きなのはコレ↓だ。
どう考えても、八つ橋を作るよりも手間がかからず、手抜きな感じがするw見た目がショボイ。
が、これが素朴な味でほのかに甘く、美味しい。餅米とシナモンの味くらいしかしない。けれど、そもそも餅米は美味しい。余計なことをする必要はないワケだ。
それにしても、これはお土産としては華やかさに欠ける。いくら美味しくても、見た瞬間、「なんじゃこりゃ?」と思われては負けだ。
で、この「生八つ橋」と同時に開発されたのが「粒あん入り生八つ橋」というワケだ。
これは完全にヒット商品で各社が売りに売っており、京都のお土産物の売り上げもナンバー1だ。おたべの「おたべ」、聖護院の「聖(ひじり)」、井筒の「夕子」などの名前でしっている方もいるのではないだろうか。
さて、改めて八つ橋・生八つ橋(八つ橋の皮だけのやつ)・粒あん入り生八つ橋の写真を並べてみよう。
こうしてみると、焼いて整形されることもなく、何かを入れてボリュームを出すわけでもない「生八つ橋(八つ橋の皮だけのやつ)」のショボさが際立つ。
お土産物としての体裁を成していない。他の商品は「これぞお土産」って感じがするのに、なんだか料理の材料みたいだ。
これを焼けば「八つ橋」になるワケで、これに粒あんを包めば「粒あん入り生八つ橋」になるワケなので、確かに材料と言えなくもないのだが。
しかしまぁ、なんだか餃子の皮みたいな扱いだ。
美味しいのに……。
「八つ橋の皮だけのやつ」は、そんな不遇の哀しいお菓子です。
京都へ行った際、友人や職場へのお土産は「粒あん入り生八つ橋」にせざるを得ないけれど、自分用に1つだけ「八つ橋の皮だけのやつ」を買ってみてはいかがでしょうか?
気持ちわかります!自分もこの皮のやつだけの好きです~紹介記事嬉しいです。
美味しいですよね!自分用には絶対この皮だけのやつを選びます♪
あ~、いいとこついてきますね(笑)
マニアックながら、間違いないお菓子だと思っています(^^b
皮だけ!わかってらっしゃる!笑
激しく同意です!笑
美味しいですよね♪
意外にも「八つ橋の皮だけのやつ」人気なんですねw
裏ボス的な立ち位置ですね(ニヤリ
裏ボスですかw
確かになかなか表には出てこないですね(^^;